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歯列矯正治療で、気になるものの一つに「費用」があげられます。

歯並びや噛み合わせが整うことで多くのメリットがある反面、決して安いとは言えない矯正治療。この記事では治療の保険適用ができる詳しい条件や、できるだけリーズナブルにはじめる方法について徹底解説します。

自分ができる選択肢を知って、理想の自分に近づくための一步を踏み出しましょう。

歯列矯正治療は保険適用になる？　

まずはじめに、歯列矯正は基本的に自由診療となり、健康保険は適用されません。

ただし、顎変形症などの先天的な症状がある場合は保険適用になるケースがあります。ここでは、保険適用になるケースについて詳しく解説します。

【ケース①】：厚生労働大臣が定める疾患がある場合

厚生労働大臣が定める疾患による歯列矯正適用例としては、顔面の変形や先天性の異常があります。2024年5月時点で、下記の61個となります。

（※出典：日本矯正歯科学会　矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは）

1.唇顎口蓋裂 2ゴールデンハー症候群（鰓弓異常症を含む。） 3.鎖骨頭蓋骨異形成 4.トリーチャ・コリンズ症候群 5.ピエール・ロバン症候群 6.ダウン症候群 7.ラッセル・シルバー症候群 8.ターナー症候群 9.ベックウィズ・ウイーデマン症候群 10.顔面半側萎縮症 11.先天性ミオパチー 12.筋ジストロフィー 13.脊髄性筋委縮症 14.顔面半側肥大症 15.エリス・ヴァンクレベルド症候群 16.軟骨形成不全症 17.外胚葉異形成症 18.神経線維腫症 19.基底細胞母斑症候群 20.ヌーナン症候群 21.マルファン症候群 22.プラダー・ウィリー症候群 23.顔面裂（横顔裂、斜顔裂及び正中顔裂を含む。） 24.大理石骨病 25.色素失調症 26.口腔・顔面・指趾症候群 27.メビウス症候群 28.歌舞伎症候群 29.クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群 30.ウイリアムズ症候群 31.ビンダー症候群 32.スティックラー症候群 33.小舌症 34.頭蓋骨癒合症（クルーゾン症候群及び尖頭合指症を含む。） 35.骨形成不全症 36.フリーマン・シェルドン症候群 37.ルビンスタイン・ティビ症候群 38.染色体欠失症候群 39.ラーセン症候群 40.濃化異骨症 41.6歯以上の先天性部分無歯症 42.CHARGE症候群 43.マーシャル症候群 44.成長ホルモン分泌不全性低身長症 45.ポリエックス症候群（XXX症候群、XXXX症候群及びXXXXX症候群を含む。） 46.リング18症候群 47.リンパ管腫 48.全前脳胞症 49.クラインフェルター症候群 50.偽性低アルドステロン症 51.ソトス症候群 52.グリコサミノグリカン代謝障害（ムコ多糖症） 53.線維性骨異形成症 54.スタージ・ウェーバ症候群 55.ケルビズム 56.偽性副甲状腺機能低下症 57.Ekman-Westborg-Julin症候群 58.常染色体重複症候群 59.巨大静脈奇形（頸部口腔咽頭びまん性病変） 60.毛 ・鼻・指節症候群（Tricho Rhino Phalangeal症候群） 61.その他顎・口腔の先天異常

これらの疾患に該当する場合は、厚生労働省が認定した歯列矯正治療が保険適用になることがあります。

【ケース②】：永久歯が特定数生えてこない場合

乳歯と永久歯が生え変わる幼少期。一変的には、6歳くらいから永久歯が生え始め、12歳までに生え揃います。しかし、中には先天的な原因によりもともと永久歯が作られない場合や、埋伏歯として歯茎の中に生えてくるはずの永久歯が埋まってしまう場合があります。

このような様々な要因により前歯の永久歯が3歯以上生えてこない場合、埋伏歯開窓術とあわせて歯科矯正をするケースが存在します。その場合の歯列矯正の治療費は保険適用になります。

【ケース③】：「顎変形症」による噛み合わせの問題がある場合

顎変形症による噛み合わせの問題がある場合、保険が適用されることがあります。

「顎変形症（がくへんけいしょう）」とは、顎の骨に上下のずれが生じる、あるいは顔の左右が非対称になるなどの骨格的な問題により、不正咬合（ふせいこうごう）が起こる病気です。成長に伴い症状が現れるのが特徴です。

顎変形症の治療として歯科矯正を行う際に保険が適用されるには、医療機関で顎変形症の診断を受けることや、歯科矯正と併用して顎の骨を切る外科的矯正術を受けることが条件となる場合があります。

「審美」目的の歯列矯正は保険適用外

基本的に、審美的な目的で行われる矯正治療は保険適用外となるケースが多いです。もし、ご自身に上記のような症状がある場合は、お近くの医院で保険適用について確認してみてください。

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保険適用外の歯列矯正治療でも、リーズナブルにはじめるには？

「保険適用される症例ではなかった」「できる限りリーズナブルに治療を受けたい」という方も多いのではないでしょうか。

ここからは、保険適用外の歯列矯正治療における費用負担の軽減方法についてチェックしていきましょう。

①リーズナブルな治療方法を選択する

歯列矯正には、ワイヤーを用いた表側矯正や裏側矯正、透明のマウスピース型装置を用いたマウスピース矯正、特定の歯列だけを動かす部分矯正などとさまざまな種類があり、使用する装置や材料によってもかかる費用が異なります。

その中でも、表側矯正やマウスピース矯正は比較的リーズナブルなことが多く、費用面が気になる方にもお役立ちする治療方法です。

また、顎、歯列全体に問題がなく部分的な治療のみで済む症例の場合は、ピンポイントの歯を動かす部分矯正を選択することも一つの手段です。

歯の状態や症状によっては、適応できないケースもあるため、絶対にゆずれないポイントを把握した上で、歯科医院からの正確な診断をベースに自分にあった治療方法を選択することが大切です。

②デンタルローンを活用する

信用取引会社やクレジット会社が歯科医院に治療費を前払いし、患者様が毎月分割で返済する「デンタルローン」。

高額な治療費の一括負担を軽減でき、金利が一般的なクレジットカードやローンよりも低い場合が多いこと、さらに一部の歯科医院では数回まで金利手数料を負担してくれるといったメリットがあります。※返済回数は6回から84回（場合によっては120回）まで選ぶことができます。

返済回数が増えると金利が発生するため、無理のない返済計画を立てることが重要です。デンタルローンを利用するには、金融会社の審査が必要なので、信用情報や収入状況がチェックされます。年齢や勤続年数、年収などの審査基準を確認しておきましょう。

③「院内分割」を活用する

院内分割とは、歯科医院が提供する外部の金融会社を挟まない分割払い制度のことです。医院と直接分割契約を結ぶため、手数料や利息がかからないなどのメリットがあります。

メリットとして、医院によっては手数料がかからない制度となっている場合があり、分割払いを選択しても利息がかからずに矯正治療開始時の費用負担を分散できる点です。

手数料の有無や条件は医院により異なるため、院内分割を検討している方は必ず医院に直接確認し詳細を把握した上でご自身の収入や支出に合った無理のないプランを選ぶことが大切です。

④「医療費控除」を受ける

医療費控除とは、年に10万円以上の医療費支払いがあった場合、所得税の控除が受けられる制度です。審美目的の歯列矯正の場合は医療費控除を受けることが難しいことが多く「機能性向上のための治療であるか」という点が条件の一つとなるため、判断が難しい場合は通院中の医院に相談してみましょう。

歯列矯正治療を受ける際の注意点とポイント

歯列矯正治療を受ける際の注意点として、まずは信頼できる歯科医院を選ぶことが大切です。口コミや評判などから選ぶことが一般的ですが、無料カウンセリングなどを利用し実際の雰囲気を確認したり、その医院の症例や実績にも目を通すことで、より安心して歯列矯正をはじめることができます。

歯列矯正治療前の診断と治療計画の重要性

「気になるところだけを矯正したい」「審美的な改善だけでなく、噛み合わせや健康面も考慮した治療を受けたい」など歯列矯正をする目的は人により異なります。

治療開始前のカウンセリングや診断時に、治療方法だけでなく、予算や最終的な顔貌についても説明を受けたり、相談しやすい歯科医院を選ぶことが大切です。

治療期間や通院回数についても把握しておこう

症例によりかかる期間は異なりますが、一般的な全体矯正の場合約1〜3年間の期間がかかると言われています。

自分自身のライフスタイルに合わせて無理なく歯列矯正をはじめるためにも、かかる期間や必要な通院回数についても事前に把握しておきましょう。

自分にあった方法で、理想の歯並びを手に入れよう！

費用が高額になることが多い矯正治療ですが、保険適用の可否の確認や、治療プランの選択、医療費控除、デンタルローン、医院の分割払いを利用することで、毎月の出費を抑えながら、治療を受けることが出来ます。

当院では、様々なプランや、相場よりお安い値段設定、デンタルローンについては金利3.7%と平均的な金利を大きく下回る特別金利、手数料0円の院内分割制度を設けており、多くの患者様に好評をいただいておりますので、ぜひチェックしてみてください。

活用できる制度はしっかりと使い、自分にあった方法で理想の美しい歯並びを手に入れましょう！

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