歯科矯正失敗を防ぐ!原因、対策、失敗に直面した場合の対処法を解説

「歯科矯正、失敗したかも…」「こんなはずじゃなかった…」歯科矯正の失敗は、誰にでも起こり得る可能性があります。この記事では、歯科矯正の失敗事例から、その原因や対策、失敗を防ぐためのポイントを徹底解説していきます。矯正治療を考えている方はもちろん、すでに矯正治療中の方や、矯正治療に失敗してしまった方も、ぜひ参考にしてください。
目次
歯科矯正で起こりがちな失敗事例6選

歯科矯正は、美しい歯並びと正しい噛み合わせを手に入れるための有効な治療方法ですが、治療の進め方や個人のケアによっては思わぬトラブルが発生することがあります。
「矯正を始めてみたものの、こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、矯正治療で起こりやすい失敗事例を知り、対策を考えておくことが重要です。
1. 想定以上に治療期間が長引く
矯正治療は一般的に1年半~3年程度かかるとされていますが、さまざまな要因によって予定よりも長引くことがあります。
例えば、マウスピース矯正をしている人が装着時間を守らなかったり、ワイヤー矯正中にブラケットが外れるトラブルが続いたりすると、計画通りに歯が動かず治療期間が伸びる原因となるでしょう。
また、矯正中に虫歯や歯周病になってしまうと、一時的に矯正を中断しなければならないこともあります。
2. 口が閉じにくくなる
矯正によって歯が前に出てしまったり、噛み合わせが変化したりすると、治療前よりも口が閉じにくくなることがあります。 これは、矯正中に適切な歯の移動計画が立てられていなかった場合に起こることが多く、特に出っ歯の矯正で上の歯を引っ込める治療を行う際に注意が必要です。
また、矯正装置の装着により、一時的に口元が膨らんだように見えることもありますが、これは治療が進むにつれて改善されることがほとんどです。ただし治療後も改善しない場合は、歯科医師に相談し、必要に応じて調整してもらいましょう。
3. 歯並びは整ったのに顔のバランスが崩れる
矯正治療を行うと、歯並びだけでなく顔の印象が変わることがあります。特に、歯を抜いて矯正する場合や、大幅に噛み合わせを変える治療を行う場合には注意が必要です。
例えば、矯正によって歯が後ろに下がりすぎると、口元がへこんで見えたり、頬がこけたような印象になることも。 また、顎の位置が変わることでフェイスラインがシャープになったり、逆に不自然な印象になることもあります。
矯正を始める前に、「歯並びだけでなく顔全体のバランスも考慮して治療を進めるかどうか」をしっかり相談し、自分の理想の仕上がりを明確にしておきましょう。
4. 歯ぐきが下がる
矯正治療によって歯が動くと、歯ぐきが下がってしまうことがあります。 特に、もともと歯ぐきが薄い人や、成人してから矯正を始める人は注意が必要です。
歯ぐきが下がると、歯の根元が露出し、見た目に違和感が出たり、知覚過敏を引き起こしたりすることがあります。
この問題を防ぐためには、矯正前に歯ぐきの厚みや状態をチェックし、必要に応じて歯ぐきを保護する処置を検討することが大切です。 また、矯正中は歯ぐきに負担をかけないように、適切な歯磨きやケアを心がけましょう。
5. 顎関節症になる
矯正によって噛み合わせが変わると、顎関節に負担がかかり、顎関節症(あごの痛みや開閉時の違和感)を引き起こすことがあります。 特に、上下の歯の位置が合わなくなったり、噛み合わせのバランスが悪くなったりすると、顎関節にストレスがかかりやすくなるため注意が必要です。
顎関節症の症状としては、以下の症状が見受けられます。
- 口を開けるとカクカクと音がする
- 顎が痛む
- 口が開きにくくなる
矯正中に顎に違和感を感じたら、早めに歯科医師に相談し、適切な調整を受けましょう。
6. 矯正後すぐに後戻りしてしまう
せっかく時間をかけて矯正したのに、数カ月で歯並びが元に戻ってしまうケースがあります。 これは、「後戻り」と呼ばれる現象で、矯正後のリテーナー(保定装置)の使用を怠ると発生しやすいです。
後戻りを防ぐためには、歯科医師の指示通りにリテーナーを使用し、定期的に歯科医院でチェックを受けるようにしましょう。
歯科矯正の失敗原因:なぜ失敗してしまうのか?

歯科矯正は、美しい歯並びを実現するだけでなく、噛み合わせの改善や、発音の改善など、様々なメリットがある治療法です。しかし、中には期待通りの結果が得られず、失敗に終わってしまうケースも存在します。矯正治療の失敗は、決して珍しいことではありません。
では、なぜ歯科矯正は失敗してしまうのでしょうか?ここでは、歯科矯正の失敗原因について、詳しく解説していきます。
虫歯や歯周病などの口腔内の問題
矯正治療を行う前に、虫歯や歯周病などの口腔内の問題をしっかりと治療しておくことが重要です。虫歯や歯周病があると、矯正治療の途中で歯が抜けてしまったり、歯が移動しにくくなってしまうなど、治療の成功を阻害する可能性があります。
矯正治療を開始する前に、歯科医師に相談し、口腔内の状態をしっかりとチェックしてもらうようにしましょう。
適切な診断・治療計画の不足
歯科矯正治療は、患者さんの状態や希望に合わせて、適切な診断と治療計画を立てることが重要です。しかし、歯科医院によっては、十分な診断や治療計画を立てずに、安易に矯正治療を開始してしまうケースがあります。
適切な診断・治療計画が立てられていない場合、矯正治療が失敗する可能性が高くなります。矯正治療を受ける際には、複数の歯科医院で相談し、しっかりと診断と治療計画を立ててもらえる歯科医院を選びましょう。
医師とのコミュニケーション不足
歯科医師とのコミュニケーション不足により、疑問点や不安な点を放置してしまうと、治療が思うように進まなかったり、最悪の場合、失敗に繋がってしまう可能性があります。
歯科矯正治療は、患者さんと歯科医師の連携が非常に重要です。治療中に疑問点や不安な点が生まれた場合は、積極的に歯科医師に相談しましょう。
矯正装置の装着時間やケア不足
矯正装置は、歯を動かすための重要な役割を担っています。矯正装置を正しく装着し、適切なケアを行うことで、歯の移動を促進することが可能です。
しかし、装着時間やケアが不足すると、歯の移動が遅くなったり、歯が本来の位置に戻ってしまったりするなど、矯正治療が失敗する可能性があります。矯正装置の装着時間やケアはしっかりと守るようにしましょう。
後戻り対策の不足
矯正治療が終了した後も、歯は元の位置に戻ろうとする力(後戻り力)が働きます。後戻り力を放置すると、せっかく矯正治療で得られた美しい歯並びが台無しになってしまいます。
矯正治療が終了した後も、歯科医師の指示に従って、後戻り対策を行うことが重要です。
矯正失敗を防ぐための対策

歯科矯正の失敗を防ぐためには、事前の準備や治療中の注意が必要です。矯正治療は、決して安易に考えてはいけないものです。失敗を防ぎ、理想の歯並びを実現するために、以下の対策を心がけましょう。
治療前のカウンセリングをしっかり受ける
矯正治療を始める前に、歯科医院でカウンセリングを受けましょう。カウンセリングでは、自分の歯並びの状態や治療方法、治療期間、費用などを詳しく説明してもらえます。疑問点や不安な点は、遠慮なく質問しましょう。
信頼できる歯科医院を選ぶ
歯科医院選びは、矯正治療の成功を大きく左右する重要な要素です。矯正治療は高度な技術を要するため、経験豊富で実績のある歯科医院を選びましょう。口コミや評判を参考にしたり、実際に医院に行って見学してみるのも良いでしょう。矯正専門医がいる医院を選ぶこともおすすめです。
医師とのコミュニケーションを密にする
矯正治療中は、定期的に歯科医院に通い、医師とコミュニケーションを取りましょう。治療の経過や疑問点、不安な点は、すぐに医師に相談することが大切です。医師と良好なコミュニケーションを築くことで、安心して治療を進めることができます。
矯正装置の正しい装着とケアを心がける
矯正装置は、正しく装着し、丁寧なケアを行う必要があります。装置の装着時間やケア方法については、医師から丁寧に説明を受けましょう。装置が外れたり、破損したりした場合も、すぐに医師に連絡しましょう。
後戻り対策をしっかり行う
矯正治療が終了した後も、後戻りを防ぐための対策が必要です。医師の指示に従い、歯磨きやマウスピースの使用などを継続しましょう。後戻りを防ぐことで、矯正治療の効果を長く維持することができます。
矯正失敗に直面した場合の対処法

「矯正、失敗したかも…」「こんなはずじゃなかった…」矯正治療中に、このような不安や疑問が頭をよぎることもあるかもしれません。歯科矯正は、長期間にわたる治療であり、必ずしもすべての人が希望通りの結果を得られるとは限りません。
しかし、矯正に失敗したからといって、諦める必要はありません。適切な対処法をとることで、状況を改善できる可能性があります。
ここでは、矯正治療に失敗したと感じた場合の具体的な対処法について解説していきます。具体的な状況や原因は人それぞれ異なるため、冷静に状況を判断し、適切な行動をとるようにしましょう。
医師に相談する
矯正治療に失敗したと感じたら、まず最初に相談すべきは担当の医師です。医師は、治療経過や口腔内の状態を把握しています。そのため、具体的な状況を医師に説明し、疑問点を解消することが大切です。
医師は、問題点の原因を分析し、今後の治療方針について適切なアドバイスをしてくれるでしょう。
セカンドオピニオンを受ける
医師に相談しても不安が残る場合は、セカンドオピニオンを受けることも有効です。セカンドオピニオンとは、別の歯科医院の医師に、現在の治療状況や今後の治療方針について意見を聞くことです。
異なる専門家の意見を聞くことで、客観的な視点を得ることができ、治療に対する不安を軽減できる可能性があります。
ただし、セカンドオピニオンを受ける場合は、信頼できる歯科医院を選ぶことが重要です。治療経験が豊富で、矯正治療に精通している医師を選びましょう。
矯正治療の継続・中止を検討する
医師との相談やセカンドオピニオンの結果を踏まえ、矯正治療を継続するか、中止するかを判断する必要があります。治療の継続を決めた場合は、医師の指示に従い、治療計画を見直すなど、適切な対応をすることが重要です。
一方、治療の中止を決めた場合は、今後の治療方針について、医師とよく話し合い、納得のいく結論を出すようにしましょう。矯正治療の中止は、治療費の返金問題や、今後の歯の状態への影響など、様々な問題が生じる可能性があります。
治療費の返金について相談する
矯正治療の中止を検討する場合、治療費の返金について医師と相談する必要があります。治療費の返金は、契約内容や治療の進捗状況によって異なるため、事前に契約書をよく確認しておくことが重要です。
また、医師との間で返金に関する明確な合意を得ることが大切です。もし、医師との間で返金に関するトラブルが生じた場合は、歯科医師会や消費者センターに相談することも検討しましょう。
矯正治療を成功させるためのポイント

歯科矯正は、歯並びを美しくするだけでなく、噛み合わせの改善や口腔内の健康維持にも役立ちます。しかし、矯正治療は長期にわたる治療であり、途中で諦めてしまったり、思うような結果が得られなかったりすることもあります。
せっかく矯正治療を受けるのであれば、成功させて理想の歯並びを実現したいですよね。そこで、矯正治療を成功させるためのポイントを紹介します。
治療に対する意識改革
矯正治療は、単に歯並びを治すだけの治療ではありません。自分の歯の健康を意識し、将来にわたって美しい歯並びを維持するために、生活習慣を見直す必要があるのです。
食生活、口腔ケア、歯磨きの習慣など、生活全般を見直すことで、矯正治療の効果を高め、美しい歯並びを長く保つことができるでしょう。
医師との連携
矯正治療は、歯科医師との連携が非常に重要です。治療計画、治療中の経過、気になることなど、疑問があれば、積極的に医師に相談しましょう。
医師との良好なコミュニケーションは、治療の成功に大きく貢献します。また、定期的な検診も忘れずに行い、治療の進捗状況を医師と共有することで、より良い治療結果を得られるでしょう。
毎日のケア
矯正装置を装着している間は、毎日のケアが特に重要です。矯正装置は、歯垢や食べカスが溜まりやすく、磨きにくい部分もあります丁寧にブラッシングし、歯間ブラシやフロスを使って、隅々まで清潔に保つようにしましょう。
また、矯正装置の種類によっては、専用の洗浄液で定期的に洗浄する必要があります。医師の指示に従い、適切なケアを継続することで、歯周病や虫歯を予防し、健康的な口腔内環境を維持できます。
定期的なメンテナンス
矯正治療が終了した後も、定期的なメンテナンスが大切です。矯正装置を外した後、歯並びが元に戻ってしまう「後戻り」を防ぐためにも、定期的に歯科医院を受診し、歯のチェックとクリーニングを行いましょう。また、生活習慣を見直し、歯磨きや食生活に気を配ることで、矯正治療の効果を長く維持できます。
矯正治療は、時間と費用がかかる治療ですが、成功すれば、自信に満ち溢れた笑顔と健康な歯を手に入れることができます。この記事で紹介したポイントを参考に、積極的に治療に取り組み、理想の歯並びを実現しましょう。
\ 無料カウンセリング予約はこちらから! /
まとめ:歯科矯正失敗を防ぐための知識

歯科矯正は、歯並びや噛み合わせを改善し、美しい笑顔と健康的な口腔環境を実現するための有効な手段です。しかし、一方で、矯正治療に失敗してしまうリスクも存在します。
この記事では、矯正失敗の原因や対策、失敗に直面した場合の対処法について解説してきました。矯正治療は決して安易に考えてはいけないということを改めて認識し、医師との信頼関係を築き、正しい知識と情報収集を心がけ、積極的に質問することで、疑問を解消することが大切です。
失敗を恐れることなく、自分自身の努力も忘れずに、理想の歯並びを目指しましょう。
↓Cuore矯正歯科では、幅広い治療プランをご用意しております。ぜひ、当院の治療内容についてもチェックしてみてください。 Cuore矯正歯科の治療プランを見る |
\ 無料カウンセリング予約はこちらから! /