口ゴボは矯正で治せる?原因と治療法をわかりやすく解説

口ゴボの原因は、歯並びの乱れやあごの骨格、舌のクセなどさまざま。なかでも歯並びが原因の口ゴボは、矯正治療によって改善できるケースが多く、専門的な診断を受けることで、口元の印象を大きく変えることができます。
この記事では、口ゴボの主な原因と、矯正による治し方を初心者の方にもわかりやすく解説します。「私の口元は治せるの?」「どんな矯正があるの?」といった疑問を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
口ゴボとは?

「口ゴボ(くちごぼ)」とは、横顔を見たときに唇や口元が前に突き出て見える状態のことを指します。正式な医学用語ではありませんが、見た目に関する悩みとして広く使われている言葉です。
口ゴボの人は、正面から見ると「普通の歯並び」に見えることもありますが、横顔では鼻先とあご先を結んだ“Eライン”から唇が大きく前に出てしまうことが特徴です。
見た目の印象に加え、次のような機能的な問題が出ることもあります。
- 口が閉じにくい
- 常に口が開いてしまい口呼吸になりやすい
- 発音がしにくい
- 噛み合わせがずれている
口ゴボの原因は人によってさまざまで、歯並びのズレやあごの骨格、舌や口まわりの癖などが関係していることが多いです。
口ゴボを治す治療方法

矯正治療
口ゴボの原因が歯並びや歯の傾きにある場合は、矯正治療によって改善できるケースが多いです。たとえば、上の前歯が前に傾いている場合、それを内側に下げることで口元の突出感を和らげられます。
矯正には、ワイヤー矯正・マウスピース矯正・裏側矯正などの方法があり、症状や希望に合わせて選ぶことができます。
歯を並べるだけでなく、場合によっては抜歯してスペースをつくることで口元を引っ込めるといった対応も行われます。
外科治療(顎矯正手術)
口ゴボの原因があごの骨格(骨自体)が前に出ている場合は、歯並びだけでは改善できないことがあります。そのような場合は、外科的にあごの骨の位置を調整する「顎矯正手術」が検討されます。
この手術では、あごの骨を切って正しい位置に動かし、横顔のバランスや噛み合わせを根本から整えることができます。手術には、術前矯正・手術・術後矯正という流れがあり、治療期間は通常2〜4年ほどかかります。
重度の口ゴボや上下のあごが共に前に出ている「上下顎前突」などに有効です。
美容整形(セットバック手術など)
見た目の改善を目的に、美容整形外科で行われる手術を選ぶ方もいます。
よく知られているのが「セットバック手術」と呼ばれるもので、上下の前歯とその周辺の骨ごと内側に下げることで、唇の位置を後ろに下げて口元をすっきり見せるという方法です。
ただし、美容整形は噛み合わせや歯並びの機能改善が目的ではないため、歯科や矯正治療との違いをしっかり理解しておく必要があります。
歯並びが原因の口ゴボの治し方・矯正治療法

口ゴボの中でも、上の前歯が前に傾いていたり、歯列全体が外に広がっていたりするタイプでは、歯列矯正によって改善が可能です。歯を内側に動かすことで、口元の突出感がやわらぎ、横顔の印象もすっきりと変わってきます。
ここでは、口ゴボの改善に使われる主な矯正治療法を、目的別にわかりやすくご紹介します。
表側矯正(ワイヤー矯正)
表側矯正は、目に見える位置に装置をつけるオーソドックスな矯正方法です。ワイヤーの力で歯を効率よく動かすことができ、上の前歯をしっかりと内側に引き込む治療がしやすいのが特徴です。
口ゴボの場合、「見た目を整えるだけでなく、しっかり噛み合わせも改善したい」というケースが多く、歯を抜いてスペースを作り、前歯を下げる治療にも対応できます。
こんな方におすすめ
- 前歯が大きく前に出ていて、しっかり引っ込めたい
- 歯並びの乱れも一緒に治したい
- 重度の口ゴボにも対応できる方法を選びたい
裏側矯正(リンガル矯正)
裏側矯正は、歯の裏側に装置をつけて治療する方法です。装置が外から見えにくく、仕事や接客のある方にも選ばれています。
口ゴボの改善も、表側矯正と同じように歯を内側に下げる治療が可能で、仕上がりに大きな違いはありません。ただし、装置の違和感や発音のしにくさが出やすい傾向があるため、慣れるまでに少し時間がかかることも。
こんな方におすすめ
- 「口元を引っ込めたいけど、矯正器具は見せたくない」
- できるだけ見た目に配慮しながら治療したい
- 人前に出る機会が多い職業の方
マウスピース矯正(インビザラインなど)
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを使って歯を動かす治療法です。装置が目立たず、取り外しもできるため、矯正中でも食事や歯みがきが快適に行えます。
口ゴボに対しては、軽度〜中等度の前歯の突出感をやわらげるのに効果的です。ただし、抜歯を伴うような大きな歯の移動が必要なケースや、重度の口ゴボには対応が難しいことがあります。
こんな方におすすめ
- 軽い口ゴボを目立たず治したい
- 忙しくて取り外せる装置が良い
- 矯正中の見た目や清潔さを重視したい
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口ゴボの原因別おすすめの治療方法

ひとことで「口ゴボ」といっても、その原因は人によって異なります。原因に合わない治療を選んでしまうと、思うような改善が得られないこともあるため、まずは自分の口ゴボのタイプを知ることが大切です。
ここでは、よくある4つのタイプ別に、それぞれに合った治療法をご紹介します。
1. 前歯が前に出ているタイプ
このタイプの口ゴボは、上の前歯の角度が前方に傾いていることが原因で、口元が出て見える状態です。比較的軽度のことが多く、歯を内側に下げる矯正治療で改善が期待できます。
おすすめの治療方法
- 表側矯正や裏側矯正で、前歯を後ろに引っ込める
- 必要に応じて抜歯してスペースを確保することも
- 軽度であればマウスピース矯正でも対応可能
「口元をすっきりさせたい」「Eラインを整えたい」という方に向いています。
2. 受け口により口ゴボ
受け口(反対咬合)の場合、下あごが前に出ていることによって口元全体が出て見えるため、口ゴボのような印象になります。上下の噛み合わせが逆転していることも多く、見た目だけでなく機能面でも影響があるケースです。
おすすめの治療方法
- 歯列矯正で噛み合わせを整える(軽度な場合)
- 下あごの骨を調整する外科矯正手術(重度な場合)
受け口による口ゴボは、矯正歯科と口腔外科の連携が必要になることもあります。
3. 上下の顎が前に出ている(上下顎前突)
上下のあごの骨格自体が前に出ている「上下顎前突」のタイプは、歯並びの問題だけではなく、骨格的なバランスが大きく関係しています。歯列矯正だけで前歯を下げても、根本的な改善にならないことがあるため注意が必要です。
おすすめの治療方法
- 矯正と外科手術を組み合わせた治療(顎矯正手術)
- 上下のあごの位置を調整し、口元全体を引き込む治療
- 手術後も歯列矯正を続けて、噛み合わせをしっかり整える
重度の口ゴボや横顔の印象をしっかり変えたい方に適した治療です。
4. 下顎が小さい(下顎後退)
このタイプは、下あごが後ろに引っ込んでいるために、相対的に上あごや口元が前に出て見えてしまう状態です。前歯に問題がなくても、顔のバランスの影響で口ゴボに見えてしまうケースです。
おすすめの治療方法
- 歯列矯正で上の前歯を下げてバランスを取る
- 状況によっては下あごを前に出す補助的な治療(外科的対応)を検討
- 横顔のライン(Eライン)を整える目的で、審美的な施術を考えることもある
比較的見た目の印象が中心の悩みで、矯正と顔貌バランスの両面からの対応が必要になることがあります。
口ゴボは自力で治すことはできる?

「できれば歯医者に行かず、自分で口ゴボを治したい」そんなふうに考える方もいるかもしれません。
結論から言うと、口ゴボを自力で治すことは難しいのが現実です。
なぜなら、口ゴボは単に「口元が出ている」だけでなく、歯並びや骨格、あごの成長バランスなどが関係しているケースが多いからです。口ゴボの原因が歯並びなのか、骨格なのか、はっきりさせるためには、まずは専門の矯正歯科や口腔外科での診断をしましょう。
口ゴボの治療は原因に合った矯正法を選ぶことが大切

口ゴボは、見た目だけでなく噛み合わせや発音にも影響することのある症状です。その原因は人によって異なり、歯並びが関係しているケースもあれば、骨格の問題が関係していることもあります。
矯正治療によって改善できる場合も多く、原因に合った方法を選ぶことが重要です。
まずは矯正歯科で相談し、自分の状態を正しく知ることから始めてみましょう。口ゴボでお悩みの方は、まずは専門家であるCuore矯正歯科へご相談ください。
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- この記事の監修医師
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Cuore矯正歯科 院長
大塚 深央 mio ohtsuka
Cuore矯正歯科 院長
大塚 深央 mio ohtsuka
経 歴
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2002年
福岡歯科大学卒業
大阪心斎橋 某大手審美歯科勤務 - 2005年 某大手矯正歯科勤務
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2015年
フリーランス矯正歯科医として
多数歯科医院に所属 - 2018年 12月 Cuore矯正歯科開業
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2002年
福岡歯科大学卒業