出っ歯で口が閉じれない原因は?改善方法や矯正治療を解説!

出っ歯で口が閉じない!原因と改善策を徹底解説

出っ歯が原因で口が閉じにくいと、見た目の印象だけでなく、口の乾燥や虫歯・歯周病のリスク、発音のしづらさ、口呼吸による健康への影響など、さまざまな問題を引き起こすことがあります。

適切な対策を取るには、自分の出っ歯のタイプに合った治療方法を選ぶことが重要です。

この記事では、出っ歯で口が閉じにくい原因とその悪影響、改善方法や歯列矯正の選択肢について詳しく解説します。出っ歯を治したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

出っ歯で口が閉じにくい原因

出っ歯を気にしている女性の口元

出っ歯で口が閉じにくい、そんな悩みをお持ちのあなたは、一体何が原因なのか気になりますよね。実は、出っ歯による口の閉じにくさには様々な要因が考えられます。ここでは、歯並び、筋肉、呼吸、そして日々の習慣など、様々な角度から原因を探っていきましょう。

前歯が前に突出している

最も一般的な原因は、前歯が前方に傾いている状態(上顎前突)です。 上の前歯が通常の位置よりも前に飛び出しているため、口を閉じようとすると下唇に引っかかり、うまく閉じられないことがあります。

この状態は、遺伝や歯の生え方の問題、指しゃぶりや舌の癖などの習慣によって引き起こされることが多いです。

歯だけではなく顎全体が前に出ている

出っ歯の原因が、歯ではなく上顎の骨格にある場合もあります。 この場合、歯の位置を調整するだけでは改善が難しく、矯正治療と併せて外科手術が必要なことも多いです。

骨格的な要因による出っ歯は、遺伝の影響が大きく、子どもの頃から顎の成長をコントロールする治療を行うことで予防できることもあります。

前歯と顎の両方が前に出ている

前歯と上顎の両方が前に出ている場合、口が閉じにくいだけでなく、顔全体のバランスが崩れる原因にもなります。見た目のコンプレックスに加え、発音や噛み合わせに問題が出ることもあるでしょう。

この場合、歯列矯正だけでなく、顎の骨の調整が必要になるケースもあります。

口周りの筋力が弱い

口を閉じる筋肉(口輪筋)が弱いと、歯や顎に問題がなくても口が開きやすくなります。 口周りの筋肉は、噛む力や正しい舌の位置と深く関係しており、これらのバランスが崩れると自然と口が開きやすくなる原因の一つです。

特に、柔らかい食べ物ばかり食べる、口をポカンと開ける癖がある、表情筋を使う機会が少ないといった習慣が筋力低下の原因になります。

口呼吸の習慣がある

口呼吸の癖があると、常に口を開けているため、口を閉じる力が弱まり、口元の筋力が低下してしまいます。さらに、口呼吸が習慣化すると、出っ歯を悪化させる要因になることもあります。

出っ歯で口が閉じれないことによる悪影響

注意

出っ歯が原因で口が閉じにくい状態が続くと、見た目の問題だけでなく、口腔内の健康や全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。口の乾燥や虫歯リスクの増加、発音の問題、睡眠への影響など、放置するとさまざまなトラブルにつながるため、早めに対処することが大切です。

出っ歯を放置することによって生じるリスクについて、みていきましょう。

口の乾燥による虫歯・歯周病のリスク増加

口が閉じにくいと、自然と口呼吸の頻度が増え、口内が乾燥しやすくなります。その状態が続くと、唾液の分泌が減少し、結果として虫歯や歯周病のリスクが高まる原因となるでしょう。

唾液には、口内の細菌を洗い流し、歯を保護する働き(自浄作用)があります。しかし、口が開いたままだとこの機能が十分に発揮されず、細菌が繁殖しやすい環境になりがちです。その影響で、虫歯の進行が早まるだけでなく、歯ぐきが炎症を起こし、歯周病につながる恐れもあります。

口臭が発生しやすくなる

口の乾燥は、口臭の原因にもなります。唾液が少なくなると、細菌が増殖しやすくなり、口臭を引き起こすガスが発生しやすくなるためです。

また、口呼吸が習慣化すると、舌の汚れ(舌苔)が溜まりやすくなり、さらに口臭を悪化させることがあります。特に、朝起きたときに口臭が強く感じる場合は、寝ている間の口の乾燥が影響している可能性が高いです。

発音が不明瞭になりやすい

出っ歯があると、舌の動きや空気の流れが通常とは異なり、発音が不明瞭になりやすいです。特に、「サ行」「タ行」「ラ行」などの音は、前歯の位置の影響を受けやすく、正しく発音するのが難しくなることがあります。

さらに、口がしっかり閉じられないと、空気が漏れやすくなり、舌足らずな話し方に聞こえることも少なくありません。

口呼吸の習慣がつき健康に影響が出る

口呼吸が習慣化すると、ウイルスや細菌が直接喉に入りやすくなり、風邪や感染症のリスクが高まります。 また、口を開ける癖がつくことで姿勢が悪くなり、集中力の低下や体調不良を引き起こすこともあります。

睡眠時のいびきや無呼吸のリスクが上がる

口が開いたまま寝ると、いびきが悪化し、睡眠の質が低下します。さらに、出っ歯による気道の狭まりが睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めることもあるため、注意が必要です。

口が閉じにくい出っ歯は歯列矯正で治せる?

鏡を見る女性

出っ歯が原因で口が閉じにくい場合、歯列矯正によって改善できるケースが多いです。特に、歯の傾きや歯並びが原因で前歯が突出している場合は、矯正治療で歯を正しい位置に移動させることで、口が閉じやすくなります。

ただし、顎の骨格が関係している場合は、矯正だけでは改善が難しいケースもあるため、適切な治療方法を選ぶことが重要です。ここでは、出っ歯を治すための主な治療法について解説します。

全体矯正

全体矯正とは、歯全体のバランスを整えながら、前歯の突出を引っ込める治療方法です。ワイヤー矯正やマウスピース矯正(インビザラインなど)を使用し、時間をかけて歯を適切な位置に移動させます。

【全体矯正が適しているケース】

  • 出っ歯の程度が中〜重度で、噛み合わせにも問題がある
  • 上下の歯のバランスが悪く、口元の突出感が気になる
  • 噛み合わせや発音の改善も同時に行いたい

全体矯正は、歯並び全体を整えるため、見た目の改善だけでなく、噛み合わせや発音の向上にもつながるというメリットがあります。ただし、治療期間は1.5〜3年程度と長めになることが多く、継続的な通院が必要です。

部分矯正

部分矯正は、前歯の軽度な出っ歯をピンポイントで改善する方法です。ワイヤー矯正やマウスピース矯正を使って、前歯だけを少しずつ後ろに移動させます。

【部分矯正が適しているケース】

  • 前歯だけが少し突出しているが、噛み合わせには大きな問題がない
  • 矯正期間を短縮したい(治療期間は3ヶ月〜1年程度)
  • 費用を抑えながら出っ歯を改善したい

部分矯正は軽度の症例に適しており、費用や治療期間を抑えられる点がメリットですが、重度の出っ歯や噛み合わせのズレがある場合は、全体矯正が必要になることがあります。

顎自体が突出している場合は外科手術が必要

出っ歯の原因が歯ではなく、顎の骨格にある場合は、矯正治療だけでは改善が難しいことがあります。このようなケースでは、矯正治療に加えて、外科手術(顎変形症の手術)が必要になることがあります。

【外科手術が必要なケース】

  • 上顎の骨自体が前に出ており、口を閉じると顎に強い負担がかかる
  • 出っ歯が重度で、矯正治療だけでは十分に後退できない
  • 顔のバランスを整えながら根本的に治療したい

外科手術を伴う矯正治療では、骨の位置を調整する手術(骨切り手術)と矯正を組み合わせることで、見た目と機能の両方を改善できます。 ただし、外科手術を伴う治療は、健康保険が適用される場合があるものの、治療期間が長くなるため、専門の歯科医と十分に相談することが大切です。

↓Cuore矯正歯科では、幅広い治療プランをご用意しております。ぜひ、当院の治療内容についてもチェックしてみてください。
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出っ歯で口が閉じにくい問題を解決するためのステップ

ステップを表した階段

による口の閉じにくさは、見た目の問題だけでなく、発音や呼吸にも影響を与える可能性があります。しかし、適切な方法で改善に取り組めば、自信を持って口を閉じられるようになるでしょう。ここでは、具体的なステップを4つに分けて解説していきます。

1. 専門家への相談:原因の特定と適切な治療法の選択

まず、歯科医や矯正歯科医に相談し、出っ歯による口の閉じにくさの原因を特定することが重要です。原因によって適切な治療法が異なります。

例えば、歯並びの問題が原因であれば、歯列矯正が有効ですが、顎の骨格的な問題が原因であれば、外科手術が必要になる場合もあります。

2. セルフケアの実践:日常的にできる改善方法を継続

専門家のアドバイスを受けながら、セルフケアも積極的に行いましょう。口輪筋のトレーニングや正しい舌の位置を意識するなど、簡単な方法から始めることができます。

これらのセルフケアを継続することで、口を閉じやすくなり、治療の効果を高める効果も期待できます。

3. 治療による改善:専門家の指導のもと治療を行う

原因や症状に合わせて、歯列矯正、顎の骨格矯正、マウスピース矯正、外科手術などの治療法があります。専門家の指導のもと、適切な治療を選択し、根気強く続けることが大切です。

治療期間は、症状や治療法によって異なりますが、諦めずに最後まで取り組みましょう。

4. 定期的なチェック:治療効果の確認と維持

治療中は定期的に歯科医や矯正歯科医に診てもらい、治療効果を確認しましょう。治療が終わった後も、定期的な検診を受け、口腔内の状態を維持することが重要です。

また、セルフケアを継続することで、治療の効果を長く保つことができます。

出っ歯で口が閉じにくい問題は矯正治療で解決しよう!

ポイントと書かれた紙と虫眼鏡

出っ歯で口が閉じにくい悩みを解決するためには、原因を特定し、適切な方法で改善していくことが重要です。この記事で解説したように、原因は歯並び、筋肉、呼吸、習慣など多岐に渡ります。そのため、まずは歯科医や矯正歯科医に相談し、自分の状況に合った治療法を見つけることが大切です。

出っ歯による口の閉じにくさは、見た目だけでなく、発音や呼吸にも影響を与える可能性があります。早いうちに解決することで、より快適な生活を送ることができるでしょう。

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この記事の監修医師
Cuore矯正歯科 院長顔写真

Cuore矯正歯科 院長

mio ohtsuka

Cuore矯正歯科 院長

mio ohtsuka

経 歴

  • 2002年 福岡歯科大学卒業 
    大阪心斎橋 某大手審美歯科勤務
  • 2005年 某大手矯正歯科勤務
  • 2015年 フリーランス矯正歯科医として
    多数歯科医院に所属
  • 2018年 12月 Cuore矯正歯科開業