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歯列矯正を始めるにあたり、治療終了までにどれくらいの期間がかかるか不安な方も多いのではないでしょうか。この記事では、歯列矯正にかかる平均的な期間や早く終わりやすい人の特徴、効率よくスムーズに治療を終えるためのポイントをご紹介します。

歯列矯正にかかる平均的な期間と影響する要素

歯列矯正にかかる期間は平均的には約1年〜3年程とされますが、患者様ひとり一人の状況により異なり、実際の期間には個人差があります。
また、下記のさまざまな要素が治療終了までの期間に影響します。

個々の特徴や状態

個々の年齢やむし歯や歯周病の有無、矯正治療が必要な範囲により、適切な治療法や手順もさまざまなため、治療期間が異なります。

歯科医院と患者様の連携や自己管理

歯列矯正には、歯科医院や医師の専門技術が必須ですが、決められた期間を守り装置を装着することや日頃の口腔ケアなど、患者様の協力や自己管理が必要不可欠です。

歯列矯正終了後の保定期間

歯列矯正終了後には、歯の後戻りを防ぐためにリテーナーと呼ばれる装置を一定期間装着する必要があります。
一般的な期間としては２年程度で、長い時間やお金・労力をかけて綺麗にした歯並びを保つためにも、保定期間では保定装置を外す時間を最小限に収めることが重要です。

歯列矯正が早く終わる人の特徴

子供の歯列矯正（小児矯正）

成長発育期の子供の歯や顎は、まだ柔らかく比較的歯が動きやすいため、大人の歯列矯正より短期間で治療が終わる場合があります。ただし、早い年齢で治療を開始したからといって必ず早期に終わるわけではなく、治療内容や歯並びの状態はもちろん、むし歯の有無や口周りの悪い習慣（幼少期からの指しゃぶり・口呼吸・頬杖等）により、全体の治療期間が長引くこともあります。

歯並びの乱れが軽度な人

噛み合わせに問題のないすきっ歯や歯列のうち１本だけ歯が前に出ているなどの軽度な症例の場合、歯列矯正にかかる期間も短くなる傾向にあります。
このような症例では、歯を動かす本数が少なく動かす距離も短くなるため、部分矯正が適応になりやすく比較的短期間で治療を終えることができます。

むし歯や口周りの悪い習慣がない人

治療開始前からむし歯がある場合、まずはむし歯治療が必要です。歯列矯正中にむし歯ができてしまうと、むし歯の位置や進行具合により装置を一度外さないといけない場合があります。
そのため、むし歯により治療開始自体が遅れたり、矯正治療の計画がずれ込む可能性があり、最終的に歯列矯正を終えるまでの期間が長くなります。
また、舌で歯を押す舌癖や頬杖などの日頃の習慣も、積み重なっていくことで歯並びに少しずつ影響を及ぼします。
スムーズに治療を進めるためには、日頃のこまめな口腔ケアと悪い習慣を意識づけて改善することが大切です。

歯列矯正をスムーズに終わらせるための３つのポイント

冒頭でお伝えした通り、歯列矯正には歯科医師の技術力はもちろんですが患者様の協力が必要不可欠です。ここでは、歯列矯正をスムーズに終わらせるための３つのポイントをご紹介します。

装置やゴムかけなどの装着期間を守る

歯列矯正は、装置やゴムかけなどの決められた期間を守り、常時正しく装着することで効果を期待できます。例えば、マウスピース型の装置や歯の移動や調整のために歯と歯の間に特殊なゴムをかけるゴムかけなどは、自分の意思でつけたり外したりすることができるため、装着を怠ってしまえばしまうほど、歯列矯正の進行に遅れが生じます。
医師が決めた期間や時間を守ることがスムーズに治療を終えるためにも大切なポイントとなります。

むし歯や歯周病を防ぐための日頃のケア

むし歯や歯周病を防ぐためには、日頃のケアが非常に重要です。
具体的なケア方法としては、歯ブラシだけでなくフロスを使用した歯のお手入れ、マウスウォッシュの使用、定期的な歯科検診などを継続的に行うことがポイントです。

舌や口周りの悪習慣を改善する

舌癖と呼ばれる【舌を常に歯に押し付けている状態】が習慣化してしまっている場合、舌で押されている方向へ負荷がかかってしまい、歯列の乱れや歯の移動に影響する場合があります。
また、口呼吸が常習化している場合は舌が下顎側に下がり気味になり、歯に接触しやすくなります。
その他、頬杖や爪を噛む癖なども歯や顎に少しづつ負荷がかかるため、効率的に歯列矯正を終えるためにもこれらの習慣は意識して改善することが重要です。
当院では、舌の正しい位置などについてアドバイスも行なっており、患者様と二人三脚で無理なく改善できるように取り組んでいます。

歯列矯正が長引いてしまうそのほかの原因

前述した、決められた期間を守ることやこまめな口腔ケア、悪習慣の改善などの３つのポイントを守れていない場合も長引いてしまう原因になりますが、そのほかに下記の要因も矯正治療の長期化に関係します。

保定装置の装着をさぼってしまった

矯正治療後には、整えた歯並びを保つためリテーナーと呼ばれる保定装置を一定期間装着する必要があります。
これを行わない場合、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを起こしてしまうため、せっかく歯列矯正をしたのに数年後に再治療をしないといけない、などと後悔するケースも少なくありません。

歯科医院の予約が取りにくい

歯列矯正には、定期的な通院や装置の調整、歯並びや口腔内のメンテナンスが必要です。医師や歯科助手の人数や、診療台の数、通院患者の多さなど、歯科医院側のキャパシティにより予約の取りやすさに影響が出る場合があります。基本的に治療中の通院スパンは、医師の判断により異なりますが、無理なく通い、無駄な期間が空かないようにするためにも予約の取りやすい医院を選ぶことが大切です。

数ヶ月〜２年以内の治療例をご紹介

当院では、マウスピース矯正やワイヤーを用いた表側矯正（ラビアル矯正）、裏側矯正（ハーフリンガル・フルリンガル）、ハイブリット矯正など様々な治療方法に対応しています。
ここでは、数ヶ月〜２年以内に治療を終えられた実際の患者様の症例をご紹介します。

主訴「前歯のすき間とガタガタが気になる」

治療期間：3ヶ月
診断名：ガタガタ
治療方法：部分矯正
費用：165,000円（税込）/全てコミコミ
抜歯部位：抜歯なし
年齢：40代（女性）

リスクとして、
①歯根吸収…今回は全くありませんでした。
②カリエス（むし歯）…今回は全くありませんでした。
③あともどり…舌で前歯を押し出さないよう、舌訓練と保定装置の装着をしっかりしていただいています。

主訴「前歯のガタつきと噛み合わせ」

治療期間：1.5年
診断名：部分的に噛み合わせが悪い
治療方法：マウスピース矯正
費用：660,000円（税込）/全てコミコミ
抜歯部位：抜歯なし
年齢：20代（女性）

リスクとして、
①歯根吸収…今回は全くありませんでした。
②カリエス（むし歯）…今回は全くありませんでした。
③あともどり…保定装置の装着をしっかりしていただいています。

主訴「ガタガタを治してきれいなEラインにしたい」

治療期間：約2年
診断名：ガタガタ
治療方法：裏側矯正（フルリンガル）
費用：1,100,000円（税込）/全てコミコミ
抜歯部位：上下左右4
年齢：20代（女性）

リスクとして、
①歯根吸収…今回は全くありませんでした。
②カリエス（むし歯）…今回は全くありませんでした。
③あともどり…舌で前歯を押し出さないよう、舌訓練と保定装置の装着をしっかりしていただいています。

↓当院の他の治療例を見る お悩み別治療例一覧

まとめ｜早く歯列矯正を終えたい方へ

この記事では、歯列矯正にかかる期間や早く終わる人の特徴、スムーズに終えるためのポイントを解説してきました。
費用、期間、日常生活への影響など、さまざまな場面で負荷がかかる歯列矯正ですが、噛み合わせを改善し歯列を整えることで健康面やコンプレックスの改善など、やってよかったと思えるメリットがたくさんあります。歯列矯正の期間には個人差がありますが、決められた装着期間を守ることや口腔内のケアで虫歯や歯周病のトラブル防止に努め、治療計画の遅延を防ぐことで、効率的に歯列矯正を終えることができます。
歯列矯正による負担を軽減するためにも、治療方法や医院選び、治療期間中の自己管理に注意して治療を受けることが大切です。

また、歯列矯正には治療期間に大きな個人差があるのにもかかわらず、どんなケースにおいても費用が一定の医院がほとんどです。当院では患者様の歯並びに合わせて半年〜１年単位での柔軟な価格設定を取り入れています。
無料カウンセリングにて矯正歯科専門医師が患者様ひとり一人の症状や特徴、お悩みを確認した上で、適切な治療計画や治療にかかる期間をご提案します。
歯列矯正をしようかお悩みの方、なるべく短期間で歯列矯正を終えたいとお考えの方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

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